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考える言葉

傾聴力

2026年04月27日

ある書物に、「中国の帝王学の要諦は、3人の人物をそばにおくことに尽きる」と述べてあった。

 ① 一人目は、原理原則を教えてくれる師。

 ② 2人目は、智謀の人。

 ③ 3人目は、諫言(かんげん)してくれる士。

 これらはそのまま、組織リーダーにとってもいえることで、大切な要諦である。そこで大切になるのは、リーダーの度量。聴く力、"傾聴力"であろう。

 リーダーの本質は、メンバーの衆知を集め、その力をフルに発揮してもらうことにある。そのために必要なのが、人々の意見に耳を傾けられるかどうかである。

 "傾聴力"を高めるスキルとして、次のような「傾聴の技術」がある。

 ① 1つ目は、相手の言うことは自分にとって大切な情報であると、まず、思うこと。

 ② 2つ目は、話し手の目を見て話しを聴くこと。

 ③ 3つ目は、うなずくこと。

 ④ 4つ目は、あいづちを打つこと。

 ⑤ 5つ目は、リピートすること。

 ⑥ 6つ目は、質問すること。

 ⑦ 7つ目は、メモをとること。

 ⑧ 8つ目は、フィードバックすること。

 歳を重ね、立場は上になればなるほど、相談されることも多く、ついつい、そのための解答力を磨くことばかりに気をとられてしまう傾向がある。

 また、職業が専門職であれば、なおさらである。特に、若い時は意欲満々で、セミナーに出たり、専門書を読んだりして、仕入れに励んだものだ。そして、仕入れをすると当然ながら、売りたくなる・・・・・。

 しかし、よくよく考えてみると、人は喋っているときは自分の中に蓄えた知識や経験をさらけ出しているようなものだ。在庫をさばいているようなもの・・・・・。自慢気にしているとき、人は自分の価値を切り売りしているという事実に気づく必要がある。

 "傾聴力"の効果は他にもある。

 話し手からすると、自分の話に真剣に耳を傾けて聴いてくれて、自分のことを理解しようとしてくれた相手の話を、今度は自分が聴く番だと思うのが普通である。

 "傾聴力"とは、相手の思いを引き出すだけでなく、相手を大事に思っていることを伝える技術にもなる。その意味においても、"傾聴力"は、コミュニケーションスキルとしても大切な要素だと言えよう。

                                                     "考える言葉"シリーズ(26-16)

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