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考える言葉

置き去り

2025年10月28日

『中村天風「勝ちぐせ」のセオリー』(鈴村進 著)、もう30年ほど前に購読していた本だが、再読していると、次の見出しが目に止まった。
 「いつも自分をどこかに"置き去り"にしていないか」
 つまり、
「おまえはもう一度自分の人生を考え直さなければいけない。自分にとって本当に大切なものは何か。自分は今、何をすべきか、そして何ができるのか」
と、自問自答してみよと、天風は言う。
 ほとんどすべてが目先の仕事のことばかり・・・。休日と言えば、ほとんどゴロ寝とわずかな家庭サービスだけで、ないかと。
 著者が言うには、天風が言わんとすることは、次のような趣旨だという。
 「自分で理想を掲げ、目的を持ち、計画を立てて、自分自身が仕事を通して成長するような生き方をしよう。それは同時に人を喜ばせ、世の中の役に立つことでなければならない。それが天から自分に与えられた尊い使命なのだ。それを果たすために自分は生まれてきたのだ!」と。
 大変、共感共鳴させられることだ
 なぜなら、IG会計グループが「未来会計」という名のもとに提供しているサービスが目的としていること、そのものだと思ったからだ。
 さらにふと、気づかされたことがもう一つある。それは、そのサービスを提供している自分自身はどうなのか、と。つまり、自分自身を"置き去り"にしていないだろうか・・・。
 我々は、仕事を通して、世の中の役に立つという使命を果たすべきであるが、同時に自分は充実しているのだろうか。
 仕事は生活のための手段であると同時に、人を喜ばせ、世の中の役に立つことでなければならないのは、当然のことである。
 だが、もう一つ"置き去り"にしてはならない重要な課題がある。それは、自己実現!
 つまり、仕事は自己実現の手段となっていなければならない。働く人にとっては、職場はまさに自己実現の場でなければならないのだ。
 "置き去り"にならないように、働く人はその点をしっかりと認識し、心がけて仕事をすることが大事だ。
 マズローの欲求五段階説は、その大切さを説いているのだと思う。
 そのための手段として有効なのが、経営計画の策定をベースにした目標管理システムだと確信する。
 自分自身を"置き去り"にしないためにも、未来会計をお勧めしたい。

                                          "考える言葉"シリーズ(25-39)

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