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考える言葉

自分との戦い

2025年01月28日

"自分との戦い"(battle with myself)・・・。「人生は"自分との戦い"である」という言葉は、誰もが一度は耳にした言葉であろう。

「"考える言葉"シリーズ」でも何度となく、取り上げたテーマの一つでもある。

 最近、読んだ本に『サクッとわかるビジネス教養 マネジメント』(遠藤功 監修)というものがあり、分かりやすく、かつ本質を突いた内容だったので少し紹介したい。

 著書の中に、マネジメントの必要性について次のように書いてある。

 『仕事に限らず、人生というものは思い通りにはいきません。・・・思い通りにいかないものを、どうにかこうにかして「いい感じ」にし、成果を最大化するために必要なスキルこそがマネジメントなのです』。

 そして、マネジメントの最小単位は「自分」、そこから「チーム」、「組織」と単位が大ききなっていくと指摘し、先ずはマネジメントの基礎となる「セルフマネジメント」の徹底から始めるべきだと指摘している。

 全く、同感である。マネジメントとは、その意味で、まさにセルフマネジメント、つまり、"自分との戦い"を徹底するところから始まるのである。

 IG会計グループが、創業間もない頃からドラッカーの提唱する「自己管理による目標管理」を徹底して学び、弊社の組織体制、人材育成のベースとしてきたのも、自立心を培い、"自分との戦い"ができる、「主体性のある人材」を創出したかったからである。

 セルフマネジメントでパフォーマンスを最大化するための必要な要素として次の4つが挙げられるという。

 ① 時間(最も重要なリソース。常に時間を意識すること)

 ② 仕事(段取りと準備が命)

 ③ 環境(現場を見直し、環境を整えること)

 ④ 人間関係(仕事の成果は人とのつながり。思いやりが大事)

 昔から、「他人と過去は変えられない」という言葉があるように、マネジメントとはトップ自らが率先して「自己革新」を心がける、"自分との戦い"を徹底して行うしか成果は出ないのだと考える。

 今、ふと「克己心(こっきしん)」という言葉が浮かんだが、「自分に打ちかつ心のこと」をいう。語源は、「論語」の「克己復礼(こっきふくれい)に由来するといわれている。

 まさに"自分との戦い"において大切な心がけであろう。

 「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)とある。"自分との戦い"、自己革新の覚悟を怠らないようにしよう。

 

                                                                 "考える言葉"シリーズ(25-03)

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