自助論
2024年10月28日
イギリスの著述家でありジャーナリストでもあったサミュエル・スマイルズ(1812~1904年)が、今から166年前(1858年)に出版して世界的ベストセラーとなり、今でも多くの読者に読まれ続けているという自己啓発書の名著に『自助論(Self Help)』という書籍がある。
小生も学生の頃だったか、ある人の薦めで、読んだことを記憶している。
最近、本屋さんに行ったとき、『超訳 自助論~自分を磨く言葉』(サミュエル・スマイルズ 三輪裕範(やすのり) 編著)というタイトルが目についたので購入し、読み始めたところである。
"自助論"は、「天は自らを助くる者を助く」という有名な言葉で象徴されるように自主独立の精神を説いた本で、全編が自己啓発の宝庫となるような言葉が数多く紹介されており、改めて読み直しても、とても刺激的である。
自助の精神を培うのに必要とされる考え方が記載されてあるので、いくつか紹介したい。
① 自分で努力してこそ成長できる
② 頑張りは自分への応援である
③ 偉人の伝記を座右の銘とせよ
④ 意志さえあれば何でもできる
⑤ 知識や知恵は相続できない
⑥ 能力や人格はお金では買えない
⑦ 贅沢は人を怠惰にする
⑧ 自助は他力のバランスをとる
⑨ 人格は小さなことの積み重ねでできている
⑩ 自分自身の最良の支援者であれ
「天は自ら助くる者を助く」という一言に象徴されるように、「自助努力すること」の大切さを一見当たり前のような言葉で表現されているのだが、読み直せば読み直すほどに、得心してしまうのである。
IG会計グループで提唱している未来会計に基づいた「先見経営・先行管理」は、
「仮説~実践~検証」という経営サイクルを成果が出るまでやり続けるためのビジネスモデルを提唱しているのであるが、"自助論"のまさに経営版ではないだろうか。
目的・目標を明確に掲げ、「自らの意思で未来を創造する」ために仕組みづくり。
まさに、「天は自ら助くる者を助く」という言葉で象徴される自主独立の精神を培うための最高の手段・方法であると考える。
"考える言葉"シリーズ(24‐38)