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考える言葉

何かが変わった

1997年10月20日

最近、こんな話をよく耳にする。                        
「消費税の値上げで景気の動向に水を差され、売上が伸び悩んでいる」       
「競合店ができて、経営が厳しい」                       
「単価が低くて採算を合わせきれない」                     
「どんな業種が儲かっているいるんだろうか」
「景気が良くなるまで、じっと我慢するしかない」等々・・・・・。
パラダイムの転換が叫ばれている。時代が大きく変わっている。政治も経済も社会も新しい秩序を求めて動いている。
日本の経済市場は、完全に慢性的モノ余りの時代に入ったと言えよう。つまり、供給過多なのだ。
 
『売り手市場』から『買い手市場』へ時代は大きく変わった。

この事が何を意味しているのかをしっかりと考えなければ、今抱えている悩みを根本的に解決する事はできないのである。
『売り手市場』の時代は売り手の論理、企業の論理(国や行政の論理)がまかりとうる時代である。どうすれば効率よく儲かる事ができるか、生産性がいいか、コストはかからないか、リスクはないか、めんどうや手間はかからないか等々・・自分の都合がいいように考える事ができたのである。
ところが、今やそう言うわけにはいかなくなった。
『買い手市場』の時代である。つまり、お客の立場・生活者の立場に立って考えなければ、現状打破もできないし、閉塞状況から逃れることもできない。
いままで自分がやってきたこと、いまやっていること、やろうとしていることは、お客にとって、社会にとって、その満足と価値からみてどうかと自問自答することから始めなければならないと思う。
業界ごとの論理ではなく、個々の企業の哲学が問われる時代である。        
お客の心を感動させるような商品・製品・サ-ビスを創造することに情熱を注ぎたいと思う。
 
『売れないのは不況のせいではない。売ろうとしないからである』
 

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