人生を考える
1997年11月04日
「幸せな人生を過ごしたい」と願う気持ちは、皆同じ。しかし、自分の思いどうりにいかないのが人生でもある。
朝早くから夜遅くまで頑張っても楽にならない仕事。恨み、憎みたくなるような人との出会い。愛する人や物との離別。様々な心身の迷い・・・。
あれもこれもとやることが多く、押しまくられて、死にたいほど面倒になることもあるだろう。自分の才能や力の限界を思い知らされて、深い挫折感を覚える事もあろう。
人生は逃避したい現実と幾度となく遭遇する。大切なのは、その現実から決して逃げないこと。逃げ出しても、人生ひとつも変わらないのである。
あるがままの現実を素直に受入れ、正しく観ることができれば、自分にとって到底受入れ難い現実が、実は自分の我欲から生じていたことに気付かされる事がある。
自分にとって受入れ難い現実であろうとなかろうと、その原因のすべてが、自分の心の中に存在していると考えてこそ、前向きな人生が描けよう。
「自分が変わらなければ、何も変わらない」のが人生である。
『人間は一人では生きられない。周りのすべてのものに生かされている』と誰もが分かっていることであるが、そのことに本当に気付いて感謝の念を抱いて生きているだろうか。
すべてにおいて「自分は生かされている」と考えられるようになったとき、そう思う心に曇りひとつなくなったとき、自ずと感謝の念が広がり、素直で穏やかな自分になれる。
すべてにおいて「自分は生かされている」と考えられるようになったとき、そう思う心に曇りひとつなくなったとき、自ずと感謝の念が広がり、素直で穏やかな自分になれる。
人生いかに生きるべきか、真実の姿は、こんな心の在り方からみえてくるのではないだろうか。
「自分が、自分が」という自分にとらわれた考え方、行動からはいくら努力しても結果は生まれてこないのである。
『人生の目的とは、周りのすべてのものに生かされていることに感謝し、恩返しできるように、仕事を通して自己を完成させることである』