リーダーシップ
2013年09月30日
先だっての『IG後継者育成塾(第3期⑦)』(9月20~21日)は、『リーダーで組織は生まれ変わる!』というテーマで、組織と"リーダーシップ"の関係について学習をした。
そこで、"リーダーシップ"について考えてみたい。
経営は組織としての戦いをしているのであるが、"リーダーシップ"とは「組織を動かす力」であると定義したい。では、人の集合体である組織を動かすには、何が必要とされるのであろうか。
"リーダーシップ"を発揮するための基本条件が3つあると考える。
(1) 目的実現への信念と熱意
組織の理念・目的を熱く語る。その実現のためのヴィジョンや戦略を描き、針路を決定することである。
(2) 動機づけと啓発
貢献意欲をいかに引き出すか。メンバーの価値観に訴えながら、仕事へのロイヤリティを高めていく。いつしか仕事そのものによって動機づけられていく。
(3) コミュニケーション
人心の統合を図り、メンバーの力を結集するには不断のコミュニケーション力が必要とされる。
権限受容説という言葉があるが、"リーダーシップ"もそうだ。受け手側の姿勢を無視できない。リーダーとメンバーがどのような状況にあるとき、もっとも"リーダーシップ"は発揮されやすいのだろうか...。
① アメとムチの権限、② 知識の権限、③ 信頼の権限...。むろん、信頼関係が良好なときである。
「"真摯さ"を絶対視して、初めてまともな組織といえる」(ドラッカー)とあるが、信頼のベースは、"真摯さ"(正直さ、誠実さ、高潔さ、信念の強さ)である。では、どうすれば身につくのだろうか...。それは、思想・価値観をしっかり学ぶしかない。
"リーダーシップ"の重要性が叫ばれている背景には、パラダイムシフトがある。未曾有の大転換期の中で、組織が生き延びるためには抜本革新を断行する他に方法はないのである。
「治世のマネジメント、乱世の"リーダーシップ"」という言葉があるが、その意味においても、「"リーダーシップ"とは変革を成し遂げる力量である」と考えても良いだろう。
"リーダーシップ"にとって、まさにリスク(=変革)こそ価値なのである。