卓越性
2013年11月05日
広辞苑によると、「"卓越"とは、他にぬきんでてすぐれていること。ひいでること」とある。つまり、"卓越性"とは、抜きんでた実力のことである。
IGグループは、次年度の基本方針として 『"卓越性"の追求~未来を語れる人材になろう』 を掲げることにした。
"卓越性"、その言葉の概念を深く学んだのはドラッカーからである。そのドラッカーが、次のように述べている。
「自らの成長のために最も優先すべきは、"卓越性"の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ」(『非営利組織の経営』)
"卓越性"の追求は、プロフェッショナルであるための原点のような気がする。プロでも一流と呼ばれる人はみんなそうだと思うが、大リーガーに移籍したときのイチロー選手の言葉が、いまでも記憶に残っている。
「私が大リーガーに移籍したのは、いつの間にか日本でプレーをしていることにワクワクドキドキしなくなったからだ。これ以上成長できないと感じた。野球が好きで、野球に育てられた人間です。だから、もっともっと自分を極められる場所で野球をやっていきたいと思ったからだ」
このイチロー選手の言葉から、"卓越性"を追及し続けるために必要な条件を学ぶことができよう。
① 成長欲求があること(安定ではなく、チャレンジ志向)。
② 自分の仕事に対して、意味と価値を感じていること。
③ 自分の仕事が好きであること、好きになること。
"卓越性"の追求とは、より高いところを求め続ける心と行動である。やり続けるためには、この3つの要素が不可欠な条件である。
ドラッカーは、成果を出すことへの責任観念が"卓越性"を培うことになるとして、成果を出す習慣として次の5つを示唆している。
① 時間を体系的に管理すること。
② 貢献に焦点を合わせること。
③ 強みを中心に据えること。
④ 優先順位を決定すること。
⑤ 成果をあげるように意思決定を行うこと。
以上を参考にしながら、"卓越性"を追求していきたいと考える。