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考える言葉

浪費

2013年11月11日

 "浪費"といっても、時間の"浪費"...。

 仕事で成果を上げる人は、時間が制約要件であることを知っている。買ったり、蓄えたり、むろん貸し借りもできない。だが、「一般に人は時間を管理する用意ができていない」(ドラッカー)という。

 時間の"浪費"をなくすためには、時間をどう管理すればいいのだろうか?この点について、少し考えを整理しておきたい。

 ① 先ずは、汝の時間を知ること(時間の分析と仕事の分類)。

 自分の時間の使い方を記録し、仕事の分類ごとに集計をしてみる。時間の使い方の癖がみえてくるはずだ。

 ② 次に、成果を意識して、時間の使い方を点検すること。

 時間という資源はインプットで、アウトプットが成果。「何を仕事の成果とするか、そのために時間をどう配分するか、そして現状はどういう状況にあるのか」を点検すると、"浪費"の状況がみえてくる。

 ③ さらに、体系的な時間の管理をすること(捨てる、任せる)

 そのためには、*非生産的な活動をみつけ、廃棄する(非効率、惰性、無意味、劣後順位)、*他の人間でもやれる仕事は何か、*自らが時間泥棒になっていないか、などを考える。

 ④ 時間の塊をつくり、守ること。

 成果をあげるのは自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。細切れの時間をたくさん集めても無意味、連続した時間の塊(できれば2時間以上)を幾つつくれるかが大切である。(例えば、早朝の2時間、午前・午後で2時間、帰宅後寝るまで2時間など...)。そして、優先順位の高いことへ使い、その塊を不用意に壊さないことだ。

 IGグループでは、時間管理については一定のルールに基づいて実施している(IG式目標管理システム)。

 それは、「時間こそが真に普遍的な制約条件であり、時間を管理できなければ、何も管理できない」(ドラッカー)という言葉に共感し、やり続けるなかで実感しているからである。

 そして、組織は協働行為の体系である。関わりあって仕事をしている以上、時間管理は一人ひとりで行うよりも、組織全体で取り組んだ方がはるかに効果的であるからである。

 卓越的な人材に成長するためにも、みんなで時間の"浪費"をなくそう。

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