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考える言葉

信念

2014年03月19日

 ある本を読んでいたら、こんな問いかけがあった。
 「自分の現在の"信念"を列挙し、人生に役立っているかどうかを検証しよう!」 この問いに、すぐに答えられる人が何人いるだろうか。
 "信念"とは、「かたく信じて疑わない心」のことだ。何を持って自らの"信念"とするかは、何か事を成そうとするとき最も重要とされる選択である。なぜならば、"信念"とは揺るぎない行動の源泉であるからだ。
 私の"信念"の拠り所といえば、IG会計グループが掲げる経営理念の中にある。その理念の実現こそが、自らの人生の可能性を最大限に引き出してくれると確信しているからだ。
 ① 先駆的役割を担うことによって社会へ貢献する
 ② お互いの主体性を尊重しつつ、切磋琢磨し合う仲間と集う
 ③ 自己革新のために衆知を集める(日々新たに)
 だから、上記のような自己イメージをつねに大事にして仕事をしている。つまり、自己の"信念"として選択し、そうであるように努力をしている。しかし、"信念"とは本当に厄介なところがある。現状への妥協ってやつを許さないから、時として摩擦が生じる。そこで、バランス感覚ってやつも必要になるのだが・・・。
 元来、自らが掲げた目標とは"信念"の具現化であるはずだ。それにも関わらず、いとも簡単?に土俵を割ってしまうのか・・・。「できる」という覚悟を、なぜ「できない」に変えてしまうのか。
 これも"信念"について記述してあった本から見つけた言葉であるが・・・。
 「エベレストよ、今回は私の負けだ。だが必ず舞い戻って、登頂してみせる。なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ」(エドモンド・ヒラリー卿)。ヒラリー卿は、エベレスト登頂に初めて成功した登山家であるが、その以前の失敗を経験したときの言葉として紹介してあった。
 私は、この言葉が好きだ。チャレンジゾーンで仕事をしていると、失敗はつきものである。チャレンジである以上、当然のことだが過去の経験に相談しても困難を乗り越えることはできない。そのとき、大事なのが成長の暁に到達する未来の自己イメージである。
 バランス感覚は必要だ。しかし、妥協からは新しい未来は絶対に生まれてこないことは明白である。自分の理想の姿を思い浮かべ、やり続ける"信念"こそ、一番大事にしたいと考える。

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