M&A国際会議
2015年03月30日
この時期の恒例で、楽しみの一つとなっている、日本M&Aセンター主催の「M&A国際会議」へ今年も参加(3月18~22日)。
この催しは、1994年の上海を皮切りに、世界の経済的主要都市を舞台として毎年行われており、今年が第21回目の開催になるという。開催の趣旨は、日本M&A協会の理事会員となっている職業会計人一人ひとりにグローバルな視点やセンスを養ってもらい、日々の仕事に役立ててもらうことにある。
さて、今年の舞台はシンガポール!マレー半島南端、赤道直下に位置する島国で、一年を通じて高温・多湿な気候である。日本各地から、直行便で概ね5~6時間ぐらいのフライトで、チャンギ国際空港へ到着する。
会場は、マリーナベイ・サンズ。5年ほど前に建設された、3つの高層ビル(高さ200m、57階建て)を屋上で連結した構造で、その屋上にはプールもあり、シンガポールを一望できる展望台としても有名な観光スポットである。世界最大のカジノを中心に、ホテル(2,561室)、コンベンションセンター(12万㎡)、ショッピングモール(7万4千㎡)、美術館、シアターなどを含んだ複合リゾートとなっており、その中で一日中楽しめる空間だ。
"M&A国際会議"へは、今年も400名近くの参加があり、とに角、盛況で勢いを感じる。もちろん、分林会長や三宅社長はじめ日本M&Aセンターの面々も気合が入って当然だ。馴染みの理事会員の方々も多く、和気あいあいとした中で有益な情報交換もできて嬉しい・・・。
シンガポールに在住し、日本企業のアジア進出をサポートされている方々の講話を拝聴すると、これからの日本は、アジアという地域を無視して成長戦略を描くのは難しいのではないかと実感する。
建国50年を迎えたシンガポールの経済発展の凄まじさは、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域、10カ国(インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア)の経済発展の可能性を象徴しているような気がする。それに中国やインドを加えると、21世紀世界はアジア中心の時代へとなるに相違ない。
もう一つ、3日間過ごして驚いたのは物価の高さ!恐らく、世界一でなかろうか?小生の家内も秘書の久保君も、「購買意欲が湧いてこない!」と嘆いていた。
さらに驚いたのは、帰国した翌日(23日)に、シンガポール建国の父であるリー・クアンユー元首(91歳)が死去したとのニュース・・・。哀悼の意を表したい。