エコマート
2015年04月14日
2015年1月、すべての企業が繋がる電子請求書のプラットフォームの普及を目的に設立された「一般社団法人 エコマート」について紹介をしたい。
資源の無駄遣い、CO2などの環境問題等で社内におけるペーパーレス活動が叫ばれて久しいが、本気で取り組んでいる企業は意外と少ないのではないだろうか。社内におけるペーパーレスが進まない理由はいろいろ想定できるが、小生がもっと気になっていたことが外にある。それは、企業間のやりとりで発生する契約書、請求書、領収書などのペーパーレス化が遅々として進んでいないという現状だ。取引先・関係先の合意、足並みが揃わない限り、難しいという観念であろう・・・。
村上勝照氏(インフォマート 代表取締役社長)から"エコマート"構想を耳にしたときは、驚嘆した。
「1社で難しい試みなら、みんなで一緒に実現すればいい・・・」という。そのための社会的インフラが、「電子請求書プラットフォーム」である。"エコマート"は、その普及活動を担い、すべての請求行為の電子化に貢献しようというわけだ。
"エコマート"の挑戦は、社会的な意義が大きい。それは環境への貢献だ。ペーパーレス化によって、CO2の排出抑制効果が生じる。紙の原料となる木は、CO2の吸収源である。紙の使用料の減少で伐採が減れば、CO2削減につながる。また、紙の焼却処理、コピーによる電気の使用、資源のムダなど、いろいろと考えられる。また、企業への意義も大きい。なんといっても、事務処理の減少で時短・コスト削減効果がある。それに伴って、自計化が推進され、月次決算の早期化なども期待できる。
電力・ガス・水道や通信系、運輸、金融、不動産などのインフラ系企業の参画をはじめ、システム会社や公益・公共的な団体への働きかけが鍵となるだろう。もちろん、一般企業への地道な啓蒙活動も大切だ(ここは、会計人をネットワークしているJa‐BIGの出番であろう)。
これから、ビジネス社会の慣習や常識との戦いがはじまる。困難が伴う戦いになると思うが、"エコマート"の活動は時流である。時代の後押しがあるとすれば、あとは関わる人の問題だ。先日、初の理事会が開催され、理事・監事と運営委員の面々が一堂に会する機会があったが、目的意識をしっかり持って仕事をされてこられた方々ばかりであった。
時流であり、信念を持った人々が集う事業は、強運を引き寄せるという。運を引き寄せたい方、ぜひ、次のホームページを一読願いたい!
www.ecomart.or.jp (一般社団法人エコマート)