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考える言葉

Ja-BIG

2015年06月29日

 "Ja‐BIG"は、全国の中小企業に未来会計を普及するために設立された会計人のネットワーク組織である。 "Ja‐BIG"(Japan Bright Intelligent Group Network)には、次のような想いが込められている。
 「輝く衆知で関係性を構築し、世のため人のために貢献しよう!」
 設立して一年が経ち、参加事務所の戸別訪問を行っている最中であるが、"Ja‐BIG"の近況についてまとめておきたい。
 現在、参加事務所(45件)のメンバー約100名が 『MAS担当者・養成講座』 に参加し、研修中であるが、5月末時点での実態調査の結果、MAS監査の契約総件数は587件、年間総売上は486,181千円である。
 『養成講座』開始後の8ヶ月で新規契約115件が取れ、受注単価も10%上昇傾向にある。数字に関して、いろいろな捉え方があると思うが、"Ja‐BIG"の立上げが成長の刺激要因になっているように思える。
 戸別訪問をしていて、感じたことが2つある。一つは、人材不足。年商一億円を狙うのであれば、2~3人の先行投資が欲しいところである。次に感じたのは、組織体制の問題である。抜本革新をせず、旧体制のままで、つまり及び腰でつまみ食いをしているような感じである。(そうじゃない組織は成果を出している・・・)
 会計業界は、税務を中心とした制度会計(過去会計)という60年以上続いている慣れ親しんだ快適ゾーンがある。其処で、食えないわけではない・・・。故に、事業機会溢れるチャレンジゾーンである管理会計(未来会計)の領域へ軸足そのものをドンと移す勇気が湧いてこないのである。
 いずれの問題も、トップの覚悟さえ決まれば、今だったら解決方法はいくらでもありそうだ。なぜ、未来会計を事業化する必要があるのか?トップが理念を変え、信念を変え、そして行動を変えることができれば、結果は必ず変わっていくのである。
 パラダイムシフトが起きている中、多くの企業が新たな成長戦略が描けないでいる。会計事務所といえども、例外ではない。こんな時こそ、「われわれの使命は何か?」という経営の本質への質問を自らへ投げかける必要がある。
 "Ja-BIG"の使命は、まさにそこにある。"Ja-BIG"が全国の中小企業へ普及しようとしている未来会計は、自らの手で未来を創造するために必要な「論語と算盤」(渋沢栄一翁)を「何を為すべきか」という目標設定のプロセスで、経営者と共にしっかりと考え抜き、悩みを解消させるための会計の体系である。
 "Ja-BIG"が目指す理想と現状との差は大きい。ゆえに、やりがいを感じている。

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