粘り
2015年10月19日
「結果が出るまで、"粘り"強く、やり続けること!」 講演などで成功の秘訣を聞かれると、必ずそう答えている自分に気づく。
学生の頃、「自分は、"粘り"強さ、しつこさが身上だ」というと、「おまえ、余り"しつこい"と失恋(しつこい?)するぞ」といわれ、「いや、"しつこい"ってことは質が濃くなる(質濃い)ってことなんだよ」と、言い返したものである。
さて、冗談はさておき、"粘り"の大切さについて考えてみたい。
日常的な、ルーチン化された仕事ばかりをしている分には、そうでないと思うが、何か新しいことへ挑戦しようとすれば、必ず壁にぶつかり、悩み、惑い、試行錯誤することが多いのではないだろうか。
そんな時、"粘り"ほど、有効な手段はないのではなかろうか・・・?自らの経験でもそうだが、粘り強く、やり続けていることが、自らの思考と行動を広げ、深めてくれる機会となるからだ。その結果、得られた成功体験は一つの宝となる。
「成功するには、成功するまで決して諦めないことだ」(アンドリュー・カーネギー)という言葉があるように、仕事を成功させる人に共通な特徴の一つに"粘り"強さがある。ハウステンボスの黒字化を一年でやってのけた澤田秀雄さんもそうだ。再建を引き受けるときの交渉もそうであったが、その後の改善・改革のプロセスにおいても、実に"粘り"強い経営を展開している。だから、いろいろなアイデアが尽きないのである。
では、"粘り"の本質とは何だろう?
① 主体的である
粘り強い人は、つねに主体的である。自分の意志で、何事も選択をしている。それ故に、目の前に立ちはだかる壁(悩み、惑いなど)に対して能動的に働きかけることができ、必ず乗り越えることができると確信しているのである。
② 二律背反(対立や矛盾)を受け入れる
世の中は二律背反、だから成長できる。それに立ち向かってこそ考える力を養うことができると信じている。「Aを取るか、Bを取るか」の択一ではなく、AとBの統合を粘り強く考えようとするのである。
③ 目的意識を持つ
目的意識が明確であるから、一つの手段に捉われることなく、目的達成に必要な最良の手段を"粘り"強く試行錯誤し続けることができる。
「結果を出すことを決意し、"粘り"強くやり続ける」 "粘り強さ"を身上から信条として意識したいと考える。