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考える言葉

変革

2016年02月15日

 この時期の恒例となっている、IG会計グループ主催の新春セミナー(長崎、宮崎)を終えたところである。今回の講演テーマは、『変革へのリーダーシップ~心を奮い立たせる人材になろう』・・・。
 長崎会場(約200名の参加者)では、㈱日本M&Aセンターの分林保弘会長にも登壇して頂き、『あなたの会社は"成長していますか?"~仕組み経営で勝つ~』というテーマで、激動の経済環境の中で成長し続けるために、どんな仕組みを構築し、経営していけばいいのかを熱く語って頂いた。『分林保弘の「仕組み経営」で勝つ!』著を参照にして頂きたい。(氏の友情出演に感謝!) また、セミナー後の懇親会も大変盛り上がり、ご参加頂いた皆様に改めて感謝です!
 さて、"変革"について、少し考えてみたい。
 "変革"とは、一言でいうと新陳代謝である。「今のままでいいではないか・・・」と慣れ親しんだ"快適ゾーン"に留まろうとする"古い自分"と、「リスクは大きいが・・・」ワクワクドキドキする"チャレンジゾーン"へ軸足を移そうとする"新しい自分"との戦いだといえよう。
 新陳代謝といえば、生命の維持に不可欠な活動である。人間の細胞は一般に大人で約60兆個あると言われているが、新陳代謝が正常に機能していれば、人間の身体は約3ヵ月経過すると、まったく新しい細胞に生まれ変わってしまうそうだ。
 「何故、こんなことが可能なのか・・・?」と問うのは、愚問である。私たちの基本的な生命活動が、何の理屈もなく、間断なく行われている・・・。その自然の力というか、摂理(providence)に驚かざるを得ない。
 私たち人間も、大自然の一部である以上、すべてにおいてその摂理に従わざるを得ないと考える。頭や心を働かせることによって身につけた能力や価値観も一生において役立つものなど一つもない・・・。すなわち、諸行無常なのである。
 "変革"について、このように考えると、過去の成功体験や個人の考えに執着して、それらを捨てようとしないのは論外である。特に私たち企業人は、大自然の摂理に伴って生じる変化(=進化)に対し、積極的に貢献しようとする意思が問われるのでないだろうか・・・。
 「変化はコントロールできない。できるのは、その先頭に立つだけである」(P・F・ドラッカー)という言葉がある。乱世のリーダーは、自ら"変革"の担い手、チェンジ・リーダーにならざるを得ないと考える。
 "変革"に必要なのは、タイミングと成長し続けることへの強い意志である。

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