M&A国際会議
2017年03月27日
この時期の恒例で、楽しみの一つである"M&A国際会議"(日本M&A協会主催)へ今年も参加(3月18~25日)。
この催しは、1994年の上海を皮切りに、世界の経済的主要都市を舞台として毎年行われており、今年が第23回目の開催になるという。開催の趣旨は、日本M&A協会の理事会員となっている職業会計人一人ひとりにグローバルな視点やセンスを養ってもらい、日々の仕事に役立ててもらうことにある。
さて、今年の舞台は「サンフランシスコ&シリコンバレー!」 観光としてのイメージというよりは、事業家として一度は訪れてみたい地域だったのでホント嬉しい。参加者の数は、430名を超えて、過去最高だったそうだ。(ホントにご苦労様!)
さて、シリコンバレーといえば、この半世紀における「時代の進化」に最も貢献をしてきた地域であり、イノベーションの聖地である。サンフランシスコから車で一時間ほど南に位置するサンタクララ・パロアルト・サンノゼ地区の通称。スタンフォード大学があり、Apple、Intel、Google、Twitter、FacebookなどIT企業の本社が多数立ち並ぶ地域である。
一日目のパネルディスカッションでは、シリコンバレーで活躍する日本人起業家たちの話を聞くことができた。
シリコンバレーの何が凄いのか・・・?
「自分たちが世界を変えられると信じている」「絶妙な目標設定能力がある」「非常識に寛大である」「トップが決めたことをやり抜く力」「失敗を恐れない文化」「リスクに対する考え方」「世の中の課題と向き合う」「技術とビジネスをつなげる仕組み」「人とのつながりが根っこにある、人脈の重要性」「スピード感を大事にする」「天気が良い」「テーマは変わり続けること」「ハックする」等々のキーワードが飛び出してきた。
面白いと思ったのは、一旦17時で仕事を切り上げて、家庭サービスの時間を持つ。急ぐ仕事があれば21時以降に戻ってきて、また仕事をするという。家と職場が隣接していると、そんな時間の切り分けができる。再考すべき妙案である。
その日の総括をされた千本倖生先生の挨拶。「自分もシリコンバレーとは縁が深い方が、日本企業はシリコンバレーに負けない力を十分に持っている!戦える!」 また、シリコンバレーで起業しているパネリストの人たちに一言アドバイス、「やっていることが小さ過ぎる!もっと世界に通用するようなスケールを目指せ」と、さすが一時代をつくった人の迫力だ。
イノベーションの聖地!その空気を吸ったので英気を十分に養えた気分である。