都会と田舎
2018年02月26日
もう慣れたはずの東京の雑踏であるが・・・。
最近、長崎を訪ねてきた人の驚嘆の一言であったと思うが、「人って、こんなに少ないのか・・・!?」 その日は平日とはいえ花金で、夜の歓楽街(思案橋・丸山界隈)にくり出したときの話である。
バブル崩壊前の当時、路地裏まで人が溢れ、タクシーが立ち往生していたころからすると、隔世の感がある。夜の街の人気のなさは、若い世代のライフスタイルの変化もあると思うが、人口減少の問題が頭によぎり、この町の10年後、20年後はどうなっているのだろうかと、気になった。
そんなことがあった翌週であったが、上京すると人混みの多さに驚かされる。ちょっと立ち止まって周囲を見ることすらままならない人の流れとテンポのはやさ。お昼をとりに外へ出ると、すでに食堂の前には行列ができている。
「人って、こんなに多いのか!?」って、改めて感じさせられた。一極集中ということがいわれ始めて久しいが、"都会と田舎"のバランスをどうやってとっていけるのか大きな課題の一つのような気がする。難題ではあるが・・・。
なぜ、人は都会へ集中するのだろうか?一言でいうと、多様性の魅力であろう。多士済々というか、人材がなにしろ豊富である。それらを活用しようとするとき、留意すべき点が一つある。それは、「類は友を呼ぶ」ということだ。
東京の多様性に惹かれて、田舎の単純ない日々に不満を感じ、漠とした期待を抱きつつ上京する若者たちが多いと聞くが、その多くが都会の雑踏に飲み込まれ、その日暮らしの生活に追われ、無目的になっているという・・・。
一方、田舎の魅力は何といっても自然が豊富であることだ。人工物のない自然の中にいるだけで、人はリフレッシュできるような気がする。それに都会と違ってテンポが緩やかなのだ。ユタっとした気分のなかで一日一日が過ぎていき、呼吸をしている自分を実感できるというか、そんな感じである。
そこで、生活の基盤は田舎に置き、ビジネスは東京でやるというのはどうか?普段は田舎にいて、必要に応じて東京にいく・・・。都合のいい話だが、うまくいかない。はやり、ビジネスとは日常的な、密なコミュニケーションが大事!そこから生まれるアイデアが決め手になるということもあるし、決断実行のスピードも違ってくるのだ。
今、全国的なネットワークの活動をしているが、大きな課題は日頃のコミュニケーションの密度であり、タイミングなのだろうと考えている。
都会と田舎の統合・・・。一つの構想がある。時期を見て、語りたいと思う。