ドバイ国際会議
2018年04月02日
"考える言葉"シリーズ(18‐10)
世界で今、最も注目を集めている国の一つに"ドバイ"がある。
さすが狙いどころがいい!毎年この時期に開催されるM&A国際会議(日本M&A協会主催)であるが、その舞台は"ドバイ"であった(3月16~21日)。海外での会議に500名を超える参加者を集めるのだから、M&Aセンターの勢いそのものである。
「"ドバイ"って、どんな国?一度いってみたいと思うのだが・・・」 一言で表現するのは難しいが、とにかく、エキサイティングな国だと思う。やる以上はなんでも、世界一を目指そうという国家的な戦略、その気概がそう感じさせるのであろう。
ほんの半世紀前までは、ほとんど砂漠に覆われたただの漁港にすぎなかった"ドバイ"が、なぜ歴史に残るような観光都市に生まれ変わったのか?油田の発掘が、その一要因だというが、それは単なるきっかけに過ぎないと思う。
最大の要因の一番目は、その当時のトップリーダーであったラシード首長の先見力と構想力そして実行力にあったと考える。
いずれ石油資源は枯渇することを予見し、それらに頼らず、貿易による国造りという明確なビジョンを掲げ、そのために必要なインフラの整備(港、道路、病院、学校など)を最優先して実行したのである。まさに、100年の大計である。
二番目の要因は、人材の育成であろう。志を承継した子息たちのさらにパワーアップしたリーダーシップが素晴らしい。
世界一の超高層ビル(828m、206階建て)、宇宙空間からも見えるという人口島の造成、道路の建設、七つ星といわれる超豪華ホテル、ショッピングモール。それから世界一であろう空港の広さ・・・。砂漠なのに、ゴルフ場の数も半端ではない。
私たちの宿泊先は、ホテルでは世界一高いといわれるマリオット(72階建て)であったが、周辺のビル群がすべて高い摩天楼・・・。いろいろと"ドバイ"の凄さを伝えようと思ったが、難しい。それに、すべてを知るには、短すぎる滞在だったと思う。
これは、今回の大きな収穫の一つであるが、国であろうと企業であろうと、組織が大きく成長する要因は同じであるということへの再認識である。
たった一人の偉大なトップリーダーの先見力、そしてその構想を実行するため必要な人材育成力だということだ。さらに、もう一つ付け加えるとすると、継続し続けることによって培われるブランド力(安全神話も含めて・・・・)ではないだろうか。
今でも至る所で、砂漠が都市化していっている"ドバイ"を観ていると、その後"ドバイ"はどうなるのだろうと、ふと思った。
これからも、ドバイを見続けてみたいと感じた。(この機会を頂いたことに感謝!)
(H30.4.2)