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考える言葉

期限

2018年05月14日

 仕事には、すべて"期限"がある。その"期限"いつも追われている人もいれば、余裕をもって前倒し処理をしている人がいる。それが、2通りにきれいに分かれてしまうから不思議だ・・・。

 だが、その原因は実は明白である。つまり、"期限"に対して受動的になっている人と能動的になっている人の差である。

 受動的とは、「自分の意志からではなく、他に動かされてするさま」をいい、能動的とは、「自分から他へ働きかけるさま」という意味である。能動的な人とは、仕事の"期限"

を守ることの重要性を強く認識しており、信頼関係のベースだと考えている

 私たち職業会計人は、日常的に、税務申告など法定"期限"に追われる仕事をしているが、不思議なことに、どんなに仕事を抱えてバタバタしていても、その"期限"がくるとちゃんと終わらせてしまう。だったら、一日前に済ませるのも可能だったはずだと思うのであるが・・・。

 仕事をすすめるにおいて重要なことは、他との関係性にある。すべての"期限"は、他との約束事であるといえよう。だとすれば、"期限"ギリギリの仕事をしているとすれば、相当に気を揉んで、イライラしている他人がいるのではないだろうか。

 いつも"期限"に追われ、受動的になっている人の特徴をイメージしてみた。

 ① 物事の優先順位を決めきれず、目先の仕事に意識を取られてしまう。

 ② 時間の感覚がなく、感情に流されやすい。

 ③ 計画性に欠けて、プロセス管理ができない。

 ④ 自己中心的なタイプで、報連相ができていない。

 ⑤ 面倒くさがり屋のタイプで、細かいことの積み上げができない。

 他にもあると思うが・・・。

 仕事の本質は、他との関係性にある。仕事の相手に気を揉ませるようなギリギリの仕事をしていては、衆知も集めることもできないし、質の良い仕事ができるはずがない。結果、非生産的で、人間関係も損なうことになるだろう。

 では、どうしたらいいのだろうか?

 ① 先ずは、"期限"の前倒しを意識すること。(能動的"期限"を決める。納期の三分の一を目指す)

 ② 自分の職責よりも上の目線で仕事をする。(全体と部分の関係性が見える)

 ③ 関係者に対する報連相の徹底を行うこと。

 これらは、仕事のできる人の特徴であるといえよう。

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