追い風
2018年09月18日
先週末(13~14日)、今年もホテル椿山荘東京で「NN構想の会・第19回全国大会」を開催することができた。全国から415名の職業会計人及び関係者のみなさんが参加してくれた。感謝の気持ちがいっぱいで、身が引き締まる思いであった。
2000年(平成12年)に、時代の変化を肌で感じつつ、業界革新の一翼を担うことによって、世の中に貢献できる社会的インフラをつくりたいという一念でスタート・・・。
亀の歩みであるが、世の中の進化に貢献しつつ、一歩一歩確実に目的に向かっての"追い風"を感じている。
全国各地から参加してくれる多くの会計人の熱意、16の支持団体の無私の協力、そして協賛企業の方々の励ましの言葉など、当大会が醸し出す全体の雰囲気からそう感じるのである。
さて、今大会のテーマは『時流を見極め、貢献戦略を鮮明にしよう』である。次の3つの考え方を共有したいと思い、掲げてみた。
① 時流を見極めることの大切さ
大廃業時代の幕開け(中小企業の127万社が後継者未定)が叫ばれているなか、私たち会計人の使命・役割を考える。
② 会計で世の中を変えることの意義
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」(孫子)。中小企業の約7割近くが赤字・・・。会計の力で、黒字化の算段をしっかりと整えて、企業価値を高める支援をする。
③ 「ピンチはチャンス!」
AIに取って代わられるのは、部分(目先き)の仕事のこと。全体からの視点に立って、輝く未来をつくる社会システムの構築に貢献する。
大会一日目第一部は、澤邉紀生氏(京大教授)を招いての基調講演『会計で世の中を変える』から始まった。会計人による未来会計サービスを事業化することの重要性を、論理的にきちんと語って頂いた。(内容の詳細は、次回に紹介したい)
続いて第二部、澤邉教授のコーディネートのもと、氏が懇意にされている管理会計の研究者である3名の論客をお招きして、管理会計(=未来会計)の研究的課題及び実務との統合について、論じてもらった。
その後の情報交流パーティーによる親睦、そして二日目の支持団体主催の分科会も充実した企画が盛り沢山で、満足して頂いた大会であったと思う。
さて、来年は、いよいよ第20回大会の節目を迎える。今大会で感じた"追い風"に乗って、さらに邁進していけるように精進したいと思う。
(H30.9.17)