杞憂
2018年10月15日
"杞憂"とは、取り越し苦労のこと。昔、中国の古典で教わったとき、「天が崩れ落ちることを心配して、夜も眠れないなんて、世の中には変な人間がいるんだな・・・」と思い、ずっと印象に残っていた言葉だ。
"杞憂"とまではいかないが、案外、心配性の人が多いような気がする。仕事において、何か新しいことへチャレンジしようとするとき、失敗を恐れてのことか、一歩を踏み出しきれないで、現状に踏みとどまっている人が多い・・・。
何かにつけて、消極的で、やらないことへの言い訳に終始している。まだやってもいないのに、失敗を先に考えるというのは、マイナス的な思考である。こうしたムダ骨の思考は、ある種の"杞憂"であろう。
IGグループでは、「目標管理」のもと、各部署・各人ごとのなすべき、改善改革は、具体的な目標として掲げているにも関わらず、過去を悔やみ、未来を心配して、いたずらに時間を消化してしまっているものがいる。
現代人は、ストレスによる心身症を患っている人が多いと聞く。ストレスは、"杞憂"の原因となるので要注意だ。次の点を自己チェックしてみよう。
① 行動に一貫性がなくなり、気分に左右される。
② 何かとイライラして、怒りっぽくなる。
③ 仕事に対する持久力がなく、中途半端にする。
④ 食欲不振、頭痛、不眠。
⑤ 神経過敏で、恐怖や不安を感じ、緊張しすぎる。
⑥ 集中力が低下し、仕事に専念できない。
⑦ 何事にも消極的になる。
これらは、ストレスによる心身症の初期的症状らしい。
数か月前に、定期診断をしてもらったが、数字的には完璧だという。ただ、慢性的な肩凝りが気になると話をしたら、「仕事のし過ぎでストレスが溜まっているのではないか」と指摘。
忙しくはあるが、楽しんでやっているので、ストレスがないと思ったが、精神的というよりも、肉体的な疲れでストレスが溜まるのだそうだ。だから、しっかりと睡眠をとり、規則的な生活を心掛けないとダメだそうだ。
しかし、病は気からという。肩凝りは慢性的で、職業病だろうとあきらめていた節がある。要するに、肩凝りを治すという積極的な意志力が働いてなかったようだ。
幸い、"杞憂"に陥る暇がないが、心身のメンテは心掛けたいと思う。