DO(実践)
2019年03月18日
"考える言葉"シリーズ(19‐11)
D0(実践)
先週の"考える言葉"シリーズ(19‐10)で、「Plan(仮説)」についてその問題点を検討した。今回は、次のStepである「"DO(実践)"」においての問題点について考えてみたい。
IGグループでは、30年以上も前から、月末と月初めの二日間をつかって目標管理を徹底して行っている。一日目は、予実管理(予算と実績の差異を徹底して究明すること)を中心に、話し合いを部署単位で行う。
なぜ、予算(目標)と実績に差が生じたのか?その差の原因を明確にすることが求められるのであるが、部署あるいは個人によっては真の原因がつかめず、困った状況に陥ることがある。
綿密な計画を立て、実行の段階へ入ったはずなのに"DO(実践)"そのものがほとんどなされてなかったというケースである。つまり、予実の差異の原因が"DO(実践)"しなかったという理由である。
なぜ、"DO(実践)"しなかったのかと問うと、概ね次のような理由が挙げられる。
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日常業務に追われ、時間が取れなかった。
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月末近くに期限を設けていたが、想定外の仕事が舞い込み、手つかずのままで終わった。
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協力者との日程調整がつかず、できなかった。
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チャレンジしたが、難しく頓挫した。
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面倒くさくなって、途中であきらめた。
さて、①と②は時間さえあればできたけれど、その時間が取れなかったということだろうか・・・。仮に、時間の問題だとすれば、どうすれば時間を確保できるのか、あるいが優先順位のつけ方を学び、日々のスケジュールをもっと厳密に行う必要があるだろう。
③は、普段からのコミュニケーションの問題であろう。どんな仕事でも関係性で成り立っている。相互依存の関係にあることを認識し、目的・目標を共有化し、相互理解を深める努力をしておく必要がある。
④と⑤は、「何のために」という目的意識が稀薄なのでなかろうか。どんな目的を持って、自らの目標を掲げたのかを問い直してみる必要がある。目的の中に、真の価値が存在する。真の価値が分かり、主体性を持ち得ているのであれば、中途半端な状態で投げ出すはずがないと思う。
「Plan(仮説)」を立てた以上は、「DO(実践)!」。"やり続ける"しかないのである。
(H31.3.18)