育てる
2020年04月06日
春といえば、季節の風物詩は「新入社員」だ。新しい出逢いドラマがはじまる季節でもある。弊社も、新しい仲間が3人(新卒者が2人、中途採用者が1人)増えて、新たなエネルギーが充満し、活気づいているところである。
今年はコロナウイルスの関係で、自宅待機を余儀なくされている人たちもいるそうだが、「いつでも本番OK!」という状態で待機しておいて欲しい。恐らく、入社後「待ったなし」 の状況になるであろうから・・・。
さて、「鉄は熱いうちに打て」という諺がある。つまり、「精神が柔軟で、吸収する力がある若いうちに鍛えるべきである」という意味合いがある。
その意味においても、入社当初においての「新入社員」の教育は大変重要な経営的な課題だといえよう。
そこで、"育てる"ことについて考えてみたい。
大企業においては、社内において「新入社員の教育制度」が確立されており、一定期間において、組織人としての心構え、マナーなどを教えた上で、各部署に配属されるようになっている。しかし、多くの中小企業にはそういった制度がなく、配属された先の上司任せといった感が強い。そして、上司との人間関係で、すぐに辞めてしまうという、もったいない話もよく耳にする。
「育てる」とは、社会人として適応できるように変化してもらうことだ。今までに身につけてきた習慣、能力、考え方などを社会人に相応しいものに変化させる、変化してもらうことだと考える。
IG会計グループには、「IG式目標管理システム」というものがある。その資料を配布し、しっかりと読み込んでもらうことから始める。
弊社は、「IG理念」を具現化する唯一の手段として、このシステムを個人と組織の成長の原則としている。ドラッカーがいう、「一人ひとりの主体性を尊重する自己統制的な管理手法(=目標管理)こそがマネジメントの哲学である」という考え方に共感するからである。「何のために職業会計人としての仕事を選んだのか?(目的)」「その目的を遂行するためには何を学び、身につける必要があるのか(目標)」「その目標を達成できた暁には、どんな自己を実現できるのであろうか(あるべき姿のイメージ)」等々、しっかりと考えて、日々の仕事を通して、自己研鑽に励んでもらえるように、環境を整えたいと思っている。
人を育てるということは、組織全体の共同作業である。一日でも早く、頼れる職業会計人に成長してもらうように、皆で声掛けをしたいと思う。