このページの先頭

トップページ > 考える言葉 > バックナンバー > 集団IQ

考える言葉

集団IQ

2021年03月10日

 『チームワークで異次元の戦いをしよう』 今年度のIG基本方針である。その内容について、考える日々が続いている。

 IG(Intellgent Group)とは、日本語に直訳すると「知的集団」であるが、「衆智による知的サービスを通して中小企業の存続と発展に貢献したい」という思いを込めて概念化した言葉である。
 その基盤をなすのが、ネットワークによって形成されるプラットフォーム(場)であり、その場を有意義に活用するために必要な仕事のスタイルとは何か・・・?それが、「チームワーク」ではないかと考えている。
 そこで、「チームワーク」という言葉の意義等について、いろいろ調べて考えているうちに"集団IQ"(Group IQ)という言葉に出逢う。この"集団IQ"という言葉は、BBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学、大前研一学長)において重視されているアプローチだという。
 イギリスでは半世紀以上も前から、"集団IQ"に関心を持ち研究し、活用をしてきた歴史があるそうだが、ここではBBT大学の情報をもとに考えてみたい。
 まず、「"集団IQ"とは何か?」であるが、「過去の知識を多く蓄積した個人の経験則に頼るのではなく、多様なキャリア、背景を持つ人材集団が、その知識・経験を自由闊達に討議することから生まれるアイデア、知恵」である。まさに、チームワークの産物だといえよう。
 そして、「答えのない時代」に生きている私たちにとって、"集団IQ"は、前例のない課題の解決、未来を見通すための思考力を発揮しようとするとき、極めて有効な手段であると思う。
 「答えがわかっていない問題」への対応、対処するとき、"集団IQ"を活用するチームアプローチは有効だと思うが、より効果を期待するのであれば、次の点に留意すべきであろう。
 ①正しい課題に取り組む
 ②できるだけ異分野の人が集まり、チーム形成する
 ③チームメンバーには、当該分野の素人も加える
 ④自分の頭で考える
 ⑤失敗できる環境を創出する
"集団IQ"を有効活用するためのプラットフォームとして、組織横断的チーム、経営チーム、商品開発チームなどチームワークを発揮できる環境をつくりたいと思う。
 

                                 "考える言葉"シリーズ(21‐10

このページの先頭へ戻る