主人公
2021年03月16日
"主人公"といっても、映画やTVドラマのそれではない。私たちが日々勤しんでいる仕事の"主人公"になろうという提案である。
私たちは、毎日、身支度をすると会社(職場)に行く。もちろん、仕事をするためである。
私たちは、一生の間、どのくらい仕事をするのであろうか。一日平均10時間(通勤等も含む)、一年平均250日間勤務するとすれば一年間で2,500時間、仮に40年間働くとしたら100,000時間という計算になる。
改めて計算をしてみると、私たちは驚くほどの時間を仕事のために費やしていることに気づかされる。もちろん、それなりの覚悟をして、今の仕事を選択し、働いている以上は当然と言えば当然のことであり、その意味、驚くことではないだろう。
ただ、問題とすべきはその仕事に対して、どのようなスタンスでいるのかだと思う。
能動的で、仕事の"主人公"を演じることができているのか。それとも、受動的で、仕事の下僕になり下がっているのか。どうだろう?
当然ながら、人生の最も主要な時間の大半を仕事のために費やしている私たちにとって、仕事の"主人公"を演じているという自覚がないとすれば勿体ない話である。つまり、① 仕事を楽しんでいるか、生き甲斐、遣り甲斐のある仕事をしているか、② ムダな仕事を省き、重要な仕事、充実感のある仕事に専念しているか、である。
では、どうすれば仕事の"主人公"になれるのか・・・。
そのためには、「仕事のベテラン」になる必要がある。つまり、どんな仕事に対しても、「仕事上手」になることだ。仕事をテキパキと要領よく、いきいきとこなしていく。「仕事のベテラン」ほど、効率的でスピーディで、しかも手落ちやクレームが少ない。
仕事とは、問題解決のための行動である。そして、どんな仕事でも基本は同じだ。
① 仕事には、目的と課題がある。
② 仕事には、目標(期待値)がある。
③ 仕事には、手順がある。
④ 仕事には、方法(内容)がある。
⑤ 仕事には、結果があり、評価がある。
以上①~⑤という基本は、どんな仕事でも全く同じである。
仕事上手になり、仕事のベテランになり、そして仕事の"主人公"になる。そのためには、問題解決という自分の仕事について、①~⑤があることを理解し、それぞれのプロセスを磨き上げることだ。そして、仕事の"主人公"を演じる自分になろう。
"考える言葉"シリーズ(21‐11)