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考える言葉

自主経営組織

2021年04月12日

 IG会計グループは、中期ビジョン「Breakthrough10」(2020~2024年)にも掲げるように、次世代にバトンをタッチする時期にきている。伴走期間を考慮するとそろそろであろう。

 1984年創業のとき、パートナーシップ制の導入を決め、資格をとっても独立することは考えず、お互いの強みを生かし合えるような組織をつくっていこうと決め、スタートしたのが、IG(intelligent Group)の原点である。

 30数年たった今、ダイバシティー(多様性)が叫ばれる中、関係性思考をベースに仕事を展開していこうとする『パートナーシップ制』、そしてそれを支える『IG式目標管理システム』は、今日の組織運営にとって、使い勝手の良い、的を射たシステムだと思う。

 ドラッカーが提唱した目標管理は、「目標による管理(Management by Objectives)」のことで、「組織のリーダーがメンバーに自ら目標を設定させ、目標達成のために自律的に仕事をさせることで組織の方向づけていく」というものである。

 目標管理とは、「Self‐management(自己管理)」できる人材を育成することによって組織を運営していくマネジメント手法だと考え、「主体的・自律的な人材の育成」こそが重要なポイントであると思っていた。

 最近、次の本を読んで大変な気付きを得たので紹介したい。

 原題は「Self‐management」であるが、日本語版では『自主経営組織のはじめ方』というタイトルで出版されている本である。

 この本の著者は、「Self‐management」を「自己管理」という意味ではなく、「"自主経営"」という概念で捉えている。つまり、「Self‐management」は個人のあり方ではなく組織構造のことだという。

 自主経営組織とは、「一人ひとりあるいはチーム単位の意思決定を中心にすえた組織構造になっている」という意味であり、権力が上部に偏っている階層構造と対照的な概念として捉えているようだ。つまり、組織のあり方を問うているのである。

 そして、「Self‐management」による"自主経営組織"には次のようなメリットがあるという。さらに、時間をかけて研究してみたいと思う。

  ❖ 従業員満足度の向上

  ❖ 顧客満足度の向上

  ❖ 間接費の節約

  ❖ コミュニケーションの簡素化

  ❖ ルールや規則の削減

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