SDGs
2021年07月15日
"SDGs"(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals」という英語の頭文字を取った略称である。「持続可能な開発目標」と訳されている。
"SDGs"は、2015年9月25日の第70回国連総会で採決された、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書の中にある。日本語では、外務省のホームページに掲載されている。
"SDGs"が採択されてから5~6年経つのだが、コロナが蔓延したせいもあるのだろうか、"SDGs"に関心を持ち始め、研究している企業が増えているという。小生もその一人であるが・・・。
アフターコロナ後、「時代環境はどう変わるのか?」「その結果、企業はどのような経営課題と向き合うことになるか?」などと、経営計画を策定するにあたっての要件を考えているうちに、"SDGs"の中にこそ、企業が取り組むべき課題、その答えがあるのではないかと確信したからだ。
"SDGs"は、持続可能な世界のための「17の目標(ゴール)と169のターゲット」(外務省のホームページ参照のこと)からなっている。
17の目標には、「こういうふうに行動し、こんな状態になりたい」という内容が書かれており、未来像を描いているという意味で、「ビジョン」である。そして、それを実現するために、具体的にどうしたらよいかという「行動目標」が169のターゲットだと考えてよいだろう。
では、多くの経営者が"SDGs"に関心を示す理由は何だろうか?次の3つの魅力を感じているからであろう。
①新事業開発や既存事業の拡大につながりそうだ。(利益の原動力)
②新たな人材獲得のための武器になりそうだ。(若い世代の関心)
③コミュニケーションツールとして有効だ。(国際的な共通目標、「御旗」の効果)
このように、企業の成長戦略を描くときに大変参考になるのだが、カギとなる考え方
は「持続可能性(サステナビリティ)」であると考える。
故に、"SDGs"に取り組もうとするとき、「自社の持続可能性を支える強みとは何か?」を、まず検討してみる必要がある。
そしてその上で、「17の目標と169のターゲット」の中から、自社の強みを活かせるテーマを抽出するとよいだろう。つまり、あれもこれもではなく、「やること」と「やらないこと」をしっかりと検討し、選択することが大切だと思う。
私たち人類が「共有すべき未来」のためにも、"SDGs"に深く関心を持ちたいと思う。
"考える言葉"シリーズ(21‐27)