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考える言葉

伸びる企業

2022年02月03日

「失われた10年」といわれて久しい・・・。

 日本における「失われた10年」とは、バブル経済が崩壊した1990年代初頭からの10年間を指すのだが、今や「失われた20年」どころか「失われた30年」だという活字をよく見かけるようになった。

 この30年間は、そのまま「平成期間」でもあり、「平成不況」とも呼ばれている。その間には、金融機関の経営破綻、サブプライム・ローン、リーマン・ショック、東日本大震災、消費税率の値上げ(2回)、新型コロナウィルスの世界的流行など、経済の足を引っ張るような事件が多かったように思える。

 しかし、外部環境がどんなに厳しい状況であっても、また、どんな業種・業界においても、確実に業績を伸ばし続ける企業があることを認識しておく必要がある。

 そこで、どんなに外部環境が厳しい状況であろうと、業績を伸ばしている企業に共通する特徴を考えてみたい。

 ① 経営ビジョンが明確で目的の共有化がなされている企業。

 ② 自社の強みを把握し、競合他社との差別化が図られている企業。(差別化されたブランド力)

 ③ 独自に開発した新技術を量産に持っていけた企業。

 ④ 社員のモチベーションが高く、離職率が低い企業。

 ⑤ 独占や規制に守られた市場で、顧客の要望にきちんと応えられている企業。

 ⑥ 強いリーダーシップ力のあるリーダーがいる企業。

 ⑦ 積極的に営業を行い、新規取引先・顧客の開拓を行っている企業。

 ⑧ ワンマン経営になっておらず、後継者が育っている企業。

 ⑨ 目標設定を明確にし、経営努力に努めている企業。

 ⑩ 同族経営に捉われず、新しい風を入れている企業。

 以上、思いつくままに書き連ねてみた・・・。

 思うに、企業の成長要因は外部環境に依存するところも多分にあるが、このように考えてみると、内部環境要因を整えることは、企業の持続的な成長に大きな影響を与えていることに気づかされる。

 ソフトバンクやユニクロ、日本電産、そして日本M&Aセンターなど急成長を遂げた企業において、トップの表向きの名声ばかりが聞こえてくるが、上記に掲げた成功要因をしっかりと経営に活かしてきたに違いない。

 「内部環境要因」を整えるのは、トップ自らの意思である。ぜひ、実践したい!

 

                   "考える言葉"シリーズ(22‐04)

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