協働力
2023年02月20日
2023年02月20日(月)
IG会計グループが創業の当初から大切にしてきた概念のひとつに、"協働力"をあげることができるだろう。
パートナーシップ、関係性思考あるいはネットワークという言葉もよく口にするが、これもいうなれば、"協働力"を高めるためには欠くことができない考え方である。
"協働力"とは、複数の人や団体が同じ目的に向かって対等な立場で協力し合って働く姿勢のことをいう。「協働」とは、それぞれができることや得意なことをして協力することである。
"協働力"を高めるためには、次の3つの観点が必要だとされている。
① 協働のためのルール
協働を成功させるコツは、「目的の共有」「時間管理の徹底」「自分の役割の自覚」という3つのルールを意識して守ること。
② 話す・聞く
協働のために欠かせないのが、コミュニケーションである。これは、「話す」ことと「聞く」ことで成立する。
③ アイデアの発想と収束
協働のメリットとして、一人で考えるよりもたくさんのアイデアを発想できること、一人では気づかなかった問題点に気づくことができる。
最近よく、協働のスキルを磨く必要があると言葉を見聞きする。その背景には、時代が大きな変革期を迎え、環境が多様化しているからであろう。個人の限界を突破するには、"協働力"を高めるしかないという危機感の目覚めだと思う。
「個人の限界を組織の限界にしない。そして組織の限界を業界の限界にしない」というミッションのもと行っている「NN構想の会」や「Ja‐BIG」としての組織的な活動も"協働力"を高めるために長くやってきたのであるが、少しずつではあるが、その成果を実感できる状況が生まれつつあると思う。
協働のスキルを磨く、すなわち"協働力"を高めるためには何が必要か?
やはり、関係性思考あるいはシステム思考的な考え方をしっかりと身につけることであろう。物事の全体像を捉え、さまざまな要素とのつながりを把握したうえで、最も効果的な結論へと導いていく思考である。
私たちが目にしているものは氷山の一角に過ぎないという自覚のもと、つねに全体を捉え、その全体を構成している部分との関係性を捉えるという習慣を身につけることだ。"協働力"のネットワークを培っていきたいと思う。
"考える言葉"シリーズ(23‐07)