仕事ぶり
2023年12月06日
組織の目的は、メンバーの強みを生かし合い全員の協働(コラボレーション)によって成果を上げることにある。
そこで問題となるのが、メンバーの強みをどうしたら発見し、引き出すことができるのか、である。人間は、他人の短所(弱み)にはよく気づくが、長所(強み)を見逃すというか、認めたがらないところがあると、言われる。
しかし、主観や個人的な感情に流されてしまっていたとしたら、互いに大切な経営資源を無駄にしてしまっていることに気づくべきであろう。
協働の精神を培い、より大きな成果を出したいなら、もっとメンバーの強みに目を向ける努力を大切にしたいと思う。では、そのためには、どうしたらいいのだろうか。
ドラッカーによると、お互いに、次のような心構えや"仕事ぶり"を確認し合うことが大切だという。
IG会計グループでは、創業間もないことから、「IG式目標管理システム」を導入し、自己分析の機会をつくっているが、偏りをなくし、衆知を集める機会として月末・月初の二日間を「考える一日」と称して、みんなで話し合い、気づき合う場をつくっている。
"仕事ぶり"とは、仕事に取り組む心の姿勢の問題だと考える。そのためには、私たちの価値観(=考え方)のベースとなる「IG経営理念」を反芻し、日々、自らを見つめ直すことが大切であろう。
仕事に対して共通の価値観を持ったもの同士が、お互いの"仕事ぶり"に対して率直に感じたことを言い合う場があれば、「自分自身を正しく知る」いい機会が存在していると言える。
「強みと弱みは表裏一体!」だという考えがある。どんな感想であろうと、それをどう受け止めるかは自分自身の問題である。自らの"仕事ぶり"を見直すいい機会を得たと考え、前向きに精進していきたいものだ。
"考える言葉"シリーズ(23‐43)