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考える言葉

儲けの仕組み

2024年06月03日

自社の"儲けの仕組み"を、日頃、どれだけ意識して行動しているだろうか。

 事業計画書を作成するとき、事業展開のベースとなる「営業戦略」は大変重要な役割を持っている。

 まず重要なのは、「自社がどのようにして売上をあげ、利益を出しているのか」という、

その仕組みを見直してみることだろう。そのためには、次の問いかけをしてみよう。

 ① どの部署が営業をし、どのような営業を仕掛けているか

 ② 毎月の営業目標、その度合いはどうか

 ③ 営業業務に携わっている社員は何名いるか

 ④ 取引先、顧客は何社か。またそれぞれどのくらいの売上になっているか

 ⑤ 新規でどのような市場を探しているか

 ⑥ 提案力は十分か

 ⑦ 日報の管理はできているか

 ⑧ 日報に何を記載しているか

 ⑨ 情報の共有はできているか

 ⑩ 聞く力、聴く力は十分か

 以上のようなことを、まとめた上で問題点を洗い出してみよう。そして、儲けるための仕組みづくりを考えてみることだ。

 利益の算定式は、「利益=売上-費用」である。

 つまり、売上(販売数量×販売価格)を伸ばし、費用(変動費+固定費)を減らせば、その分利益は増える。

 上記の計算式から、次のようなことが言える。

 ① 商品の販売数量または顧客数を増やすと売上は増加する。

 ② 販売価格の値上げをすると、売上は増加する。

 ③ 変動費と固定費の削減は利益の増加につながる。

 しかし、そう単純に計算は成り立たない。なぜならば、値上げをすると、顧客数が減る可能性があるし、変動費や固定費の削減がサービスの低下となり、顧客離れを引き起こすことになりかねないからだ。

 以上、"儲けの仕組み"について考えてきたが、それを理解するだけで利益が増えるかというと、そうではない。実行されて初めて成果につながる。

 社員一人ひとりがどれだけその気になって働くかである。つまり、働きがい・生きがいを持てるかどうか、動機づけがなされてはじめて、"儲けの仕組み"は機能する。

                   "考える言葉"シリーズ(24‐20)

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