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考える言葉

4つ領域

2024年06月17日

 90年代の半ば頃、発行されてベストセラーとなった本に『七つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー 著)というのがある。ご存知な方が多いと思う。
 「人生における真の成功は、テクニックではなく、人格を育てることから始まるのだ」という信念のもと、その人格を高めるために必要な『七つの習慣』ついて述べたものである。
 ➀ 第一の習慣:主体性を発揮する(自己責任の原則)
 ② 第二の習慣:目的を持って始める(自己リーダーシップの原則)
 ③ 第三の習慣:最優先事項を優先する(自己管理の原則)
 ④ 第四の習慣 :WinWinを考える(人間関係におけるリーダーシップの原則)
 ⑤ 第五の習慣 :理解してから理解される(感情移入のコミュニケーションの原則)
 ⑥ 第六の習慣 :相乗効果を発揮する(創造的な協力の原則)
 ⑦ 第七の習慣 :刃を研ぐ(バランスのとれた自己再新再生の原則)
 これらのうち、③ 第三の習慣について、考えてみたいと思う。
 多くの人は「時間を管理する」という発想に捉われてしまっているが、管理すべきは「時間」ではないという。管理すべきは、「最優先事項を優先する」という、行動の順序なのだ。
 行動の順序を考えるには、人間の活動を重要度・緊急度で分類した"4つの領域"を整理すればいいのだという。
 (人間活動の4つの領域)
 第Ⅰの領域(緊急で重要なこと)
 第Ⅱの領域(緊急でないが重要なこと)
 第Ⅲの領域(緊急だが重要でないこと)
 第Ⅳの領域(緊急でも重要でもないこと)
 多くの人は、第Ⅰの領域の活動に時間を割くものと思われる。だが、忙しく疲れもたまるので、ストレスとなり、長続きしない。そのため、ムダな第Ⅳの領域の行動に逃げ込んでしまう傾向がある。
 コヴィー博士は、人生を充実させるには第Ⅱの領域(人間関係づくり、仕事や勉強の準備と計画、健康管理や自己啓発)により集中することが必要だ、という。同感である。そして、できるだけ、そうできるように心掛けてきたつもりだ。
 そのためにはどうしたらいいのか。まず自分の役割を明確にし、その達成のための目標を考えることだ。つまり、『IG式目標管理』を徹底活用することであろう。

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