KPT
2024年07月03日
『これだけ!KPT』(天野勝 著)という本(2013年8月29日 第1刷発行)がある。
あらゆるプロセスを成果につなげる最強のカイゼンフレームワーク"KPT"について解説してある書物である。
これも10年以上前に購入し、読んだ本であるが、書棚の整理の中で、目につき再読してみた。
"KPT"とは、ふりかえりに適している、「Keep」、「Problem」、「Try」の視点で物事をとらえる「思考のフレームワーク」である。
"KPT"の基本フォーマットは、次の3点である。
① Keep=よかったこと、今後も続けること
② Proglem=困ったこと、問題点
③ Try=今後の活動で試したいこと
そして、「自律的なチーム」を育てる方法として有効だという。
"KPT"を使ったふりかえりは、次に7つのステップで行うことが基本となる。
① 活動を思い出す
② うまくいった行動を確認する(Keep)
③ 問題を洗い出す(Problem)
④ 原因を検討する(Keep、Problem)
⑤ 改善策を考える(Keep、Problem)
⑥ 試したいことを検討する(Keep、Problem、Try)
⑦ 試すことを選択する(Try)
つまり、短くまとめると、「活動を思い返して、よいところをよりよく、ダメなところは少しでもよくするためのアイデアを出して、アクションに落とす」ということである。
そして、"KPT"サイクルの素晴らしいところは、「ふりかえりを繰り返し行うことで効果がより大きくなる」ところにある。
"KPT"は、「自律的なチーム」を育てる方法と有効だと述べたが、チームの成長プロセスには、次の4つのステージがあることも知っておこう。
Step1:形成期(チームの形成)
Step2:混乱期(ぶつかり合い)
Step3:統一期(共通の規範が形成)
Step4:機能期(チームとして成果)
自らのチームがどの段階にあるのかも認識しながら、"KPT"を活用したいと考える。
"考える言葉"シリーズ(24‐23)