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考える言葉

超一流

2024年10月16日

市場が成熟化すると、生き残るための新たな差別化戦略が求められる。そして、その戦略が描けるかどうかで栄枯盛衰の運命が決まる。

 マーケティング論には、「プロダクトライフサイクル」という用語がある。それは、製品や市場の成長を「導入期~成長期~成熟期~衰退期」の4つに分類する考え方がある。

 この考え方を用いることで、現在自社の製品・サービスがどのプロセスにいるかを客観的に捉えることができ、次の打ち手や戦略を立てることに役立つのである。

 今の日本市場では、次の二つの理由から、「プロダクトライフサイクル」の短縮化が進んでいるという。

技術の発展速度の向上

顧客や市場のニーズの多様化・複雑化

 さて、"超一流"といわれる人や組織は、自らの置かれている環境を客観的かつ正確に把握し、その変化に適用できるように常に自己変革を怠らないという。

 そして、"超一流"と呼ばれる人には、いくつかの特徴があるという。

 ① 人格者である(企業や他人の利益を考えて行動する)

 ② 意思を伝えるのがうまい(他人の力を必要だと熟知している)

 ③ 現状を楽しめる(人や環境のせいにしない)

 ④ 規則正しい生活を送っている(食事、睡眠、運動のバランスがいい)

 ⑤ 後進を育てている(熱意と信念をもって指導・育成し、人望が厚い)

 また、超一流として上記の特徴を身につけるために、次のようなことを心掛けているという。

 ① 継続して努力をする

 ② スピードを意識する

 ③ 謙虚さや柔軟性を持ち続ける

 ④ ユーモアを持つ

 ⑤ 向上心を持ち続ける

 常に先を見据えて努力できる人であり、決めるのは他人の評価であることをよく自覚しているのだろう。

 今、日本の市場は成熟期から衰退期にある、とよく言われている。しかし、どんな環境にあろうと、自らの立つ位置を決めるのは、当然のことながら自分自身の意思である。だとすれば、超一流という人はどんな人か、またそうなるためにはどうしたらいいのか、熟慮するのも一考だと考える。

 

                                   "考える言葉"シリーズ(24‐36)

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